あなたは、「キュートアグレッション」という言葉を耳にしたことはありますか?

いや〜、可愛いもの見ると、
愛でたくなるよね〜〜〜!
オ〜ヨシヨシヨシ……
可愛いものを見ると愛でたくなりますよね。
ですが、その逆の感情である「攻撃的な気持ち」も少なからず起きてしまうようです。
これは、人間の感情心理学として存在する立派な反応です。
実際に、私の身に起きたこと
ある日、友人と一緒に公園を歩いていた時のことです。
目の前に、可愛い子犬の散歩をしている方がいらっしゃいました。
多分、ポメラニアンか何かでした。
可愛い。小さくて可愛い。

世界情勢を一気に安定化させられるんじゃね?
可愛すぎね?
ひねり潰したいわ。
これは心の底からの言葉であり、最大級の褒め言葉です。
それを耳にした友人は「サイコパス?」と口にして、ドン引いていました。
なんとも言えないこの衝動、言葉に表しても理解してもらえませんでした。
キュートアグレッションとは
タイトルにもある通り、「キュートアグレッション(可愛いものへの攻撃性)」という衝動にあたる感情が存在していることが分かりました。
キュートアグレッションとは、可愛いものを見たとき、つねったり締め付けたくなったり食べてしまいたくなる衝動である。
それらを傷つけたり、害を与えたいというものではない。(wikipediaより引用)
可愛さは人間にとって驚異?
- 可愛すぎるものに接したときの脳の防御反応
- 制御できなくなったものへの反応
この衝動の原因は2つの説があるみたいです。
可愛いものを見たときに分泌されるドーパミンは、人が攻撃的になったときにも分泌されるものと同じで、その分泌物と勘違いして衝動が起きる可能性があると考えられているそうです。

すごいな……!
可愛すぎるあまり防御反応が起こるなんて。
嬉しいのに泣いてしまったり、悲しいあまり笑ってしまったりすることってありますよね。
それは人の感情を均衡化させるためにあるものと考えられています。
実験事例
アメリカのイェール大学の心理学者によって実験が行われました。
被験者である男女100人に対し、3種類の犬を見せました。
- 可愛い動物(うるうるした瞳の子犬)
- 面白い動物(ボールをキャッチしようとして転んだ子犬)
- 普通の動物(落ち着いた雰囲気の老犬)
そして事前に渡していた緩衝材であるプチプチを、感情の赴くまま潰すよう指示したそうです。
その結果、可愛いものを見た時が一番激しくプチプチを潰したそうです。
この結果から、可愛いものを見ると感情が揺れ動き、攻撃的になってしまう衝動にかられるということが分かりました。
具体的な事例
このキュートアグレッションを利用した事例を挙げてみました。
- かわいいスイーツ店
- 「可愛いからこそ食べてしまいたい!」
そう思わせるスイーツを提供することによって、顧客を獲得する戦略なのかもしれませんね。
- 「可愛いからこそ食べてしまいたい!」
- かわいいぬいぐるみ
- もふもふのぬいぐるみだと、つい潰しちゃいます。
- クレヨンしんちゃんのネネちゃんもそういう心理…!?
まとめ
- 可愛いものを見た時の破壊衝動は「キュートアグレッション」と呼ばれる。
感情心理学で解明されている心理現象である。 - 可愛いものを見た時の分泌物と、攻撃的になった時の分泌物が同じのためそう感じる。
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