これから株式投資を行う際、どういう会社に投資したいですか?
とある会社員
そりゃ、良い感じの会社だよな。
業績が上がっているような会社の株を「安く」買いたいですよね。
安く買うということは、相対的にみると「業績がいいけど株価が安い」銘柄を買うことが大切です。
投資をしている人でも意外と理解していない、企業分析に用いるスタンダードな指標をまとめてみました!
他の記事で詳しく解説していますので、そちらもぜひご覧ください📣
企業分析に用いる指標一覧
PER(Price Earnings Ratio):株価収益率
- 株価が1株あたり純利益の何倍に当たるかを指す。
- 計算方法:株価を1株あたりの利益で割ったもの
- 倍率が高い:割高
- 倍率が低い:割安
- 例えば、1株100円のA株は、10円の収益だったとする。一方、1株100円B株は、50円の収益だったとする。計算すると、A株PER=10倍、B株PER=2倍 という結果になる。
【株で重要な指標】PER(Price Earnings Ratio)について
株式投資する際、企業分析に用いる重要な指標である「PER」についてまとめました。
ROE(Return On Equity):自己資本利益率
- 株主資本(自己資本)利益率を指す。
- 自己資産(株主からの出資)を使ってどれだけ利益を生み出せたかを示す。
- 計算方法:当期利益を株主資本で割り、100を掛ける。
- 割合が高い:株価上昇の期待あり
- 割合が低い:株価上昇の期待なし
- 割合が高いと、それだけ利益を生み出す生産性がある企業であるということがわかる。
つまり、利益率が高いと高配当を期待できたり、株価上昇が期待できるということ。
【株で重要な指標】ROE(Return On Equity)について
株式投資する際、企業分析に用いる重要な指標である「ROE」についてまとめました。
ROA(Return On Assets):総資産利益率
- 純資産利益率を指す。
- 総資産(自己資産+負債)を使ってどれだけ利益を生み出せたかを示す。
- 計算方法:当期純利益を総資産で割り、100を掛ける。
- 5〜10%以上:優良企業(業種によって異なるため振れ幅がある)
【株で重要な指標】ROA(Return On Assets)について
株式投資する際、企業分析に用いる重要な指標である「ROA」についてまとめました。
BPS(Book-value Per Share):1株の純資産
- 1株あたりの純資産(資本)を指す。
- 計算方法:純資産を発行済株式数で割ったもの。
- 数値が高い:安定している企業
- 数値が低い:安定していない企業
- 1株をどのくらいの金額が自己資産(資本金)で支えられているのかがわかる。総資産が多くても負債ばかりで自己資産が少なければ、それだけBPSも減少する。
つまり不安定な企業ということが読み取れる。
PBR(Price Book-value Ratio):株価純資産倍率
- 株価が1株あたり純資産(株主資本)の何倍かを指す。
- 計算方法:株価を1株あたりの純資産(BPS)で割ったもの。
- 値が大きい:割高
- 値が小さい:割安
PSR(Price to Sales Ratio):株価売上高倍率
- 「株価売上高倍率」と呼ばれ、企業価値と売上との関係を指す。
- 計算方法:時価総額(株価×発行済株式数)を今期売上高で割ったもの。
- 20倍以上:割高
- 0.5倍以下:割安
- 進行成長企業の株価指標として最近用いられるようになった。(一般的でない理由は、赤字企業の時にしか使わないため)
EPS(Earnings Per Share):1株の純利益
- 1株あたりの(税引後の)純利益を指す。(増税後の純利益である理由は、納税後の金額から配当金を分配するため)
- 当期純利益を発行済株式数で割ったもの。
- 値が高い:収益を上げる力がある
- 値が低い:収益を上げにくい
【株で重要な指標】EPS(Earnings Per Share)について
株式投資する際、企業分析に用いる重要な指標である「EPS」についてまとめました。
ROI(Return On Investment):投資利益率
- 投下した資本(総資産)に対する利益率を指す。
- 当期純利益を投資額で割り、100を掛けたもの。
- 割合が高い:投資対効果が高い
- 割合が低い or 100%を切る:投資対効果が低い、投資金額よりも利益が少ない赤字状態
- 規模が違う会社や事業の投資対効果を比較するために用いられることが多い
配当性向(Price Book-value Ratio)
- 当期純利益から株主に配当金を分配する割合のこと
- 計算式:1株あたりの配当金を1株あたりの利益で割り、100を掛ける。
- 割合が高い:株主重視
- 割合が低い:株主軽視
- 割合が低くても、一概に株主のことを考えていないと言えないので注意。
- 配当金に回さず、企業成長のために使い、規模拡大を図っている企業もあるため、ある意味、配当金よりも増益の方を重視する人はこのような銘柄が狙い目。
配当利回り
- 計算式:配当金額を株価で割り、100を掛ける。
- 例:配当金5000円÷購入金額150000円×100=3.33%
- 割合が高いほど、利回り率が高く、元手を取り戻せる。
利回り10%の場合、10回配当金をもらえば購入金額分がもらえるというもの。 - しかし税金や株価の変動もあるため、それに伴い利回り率は変動する。
まとめ
今回は以下のような指標を紹介しました。
- PER(Price Earnings Ratio):株価収益率
- ROE(Return On Equity):自己資本利益率
- ROA(Return On Assets):総資産利益率
- BPS(Book-value Per Share):1株の純資産
- PBR(Price Book-value Ratio):株価純資産倍率
- PSR(Price to Sales Ratio):株価売上高倍率
- EPS(Earnings Per Share):1株の純利益
- ROI(Return On Investment):投資利益率
- 配当性向(Price Book-value Ratio)
- 配当利回り
配当金で資産を回していくのか、それとも株価上昇・下落を使ってレバレッジを掛けて資産形成していくのか目的によって見る指標も変わってくると思います。
また、何故そのような数値を指しているのかまで分析することで、より精度の高い企業分析ができますよ。
目的に応じて企業分析していきましょう!
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