前回、自己開示について深掘りました。

今回は、「自己呈示(ていじ)」との違いについて迫ります!
この自己開示と自己呈示を理解していないと、周囲の人に離れられてしまうかもしれませんよ…。
自己呈示とは?
自己呈示とは、自分にとって望ましい印象を与えるような行動や言動をとることです。
相手に褒められるなどの見返りを求める承認欲求に強いコミュニケーション手段の一つとも言えます。
人は必ずしも、本来の自分をクラスメイトや仕事仲間に常に見せているわけではありません。
必ず抑止力が働いているものです。
自己呈示の具体例①
見返りをダイレクトに求める例として、美人で例えてみましょう。
- 自己開示
- 「化粧に2時間って時間の無駄かな?」
- 自分のルックスに直接関係しない話で見返りを求めていない自己開示
- 自己呈示
- 「私可愛くなくてつらい。。。」
- 可愛くないということを否定し「可愛い」と言ってもらいたい見返りを求めた自己呈示
このようなことが言えます。
自己呈示の具体例②
叱られた上司に対してイラっとしたことはありますか?
ここにも実は、自己呈示が隠れていたんです……!

嫌われるぞ???おん???

といったことは、上司本人には言えないですよね。
それは、上司からの印象を悪くすると給与などにも影響するから…などといった状況を踏まえて、判断しているからです。
その結果、自己呈示という心理現象(行動)に繋がります。
上の例で言えば、「(グッとこらえて)●●部長のいう通りですよね〜、気をつけます!」といった発言をするなどですね。
自己開示と自己呈示の違い
結論から言うと、以下のようになっています。
- 自己開示
- 自分の内面や自身についての情報を誰かに打ち明けること
- 自己呈示
- 自分にとって望ましい印象を与えるような行動や言動をとること
自己開示と自己呈示を上手く活用しよう
自己開示が上手い人は、コミュニケーションも上手いと言われています。
コミュニケーションが上手い人は、ただ自分のことを打ち明けるのではなく、
会話の中に適度に自分自身の情報を盛り込んで話を進めていきます。
そうすることで相手の情報をうまく引き出すことができ、
話を弾ませることができるからです。
そして、結果的にお互いの自己開示がうまくいくと
「この人は信頼できる人だ」と良好な関係を築けていくわけですね。
自己開示によって相手からの信頼感が増しますが、
その一方で自己呈示に偏り過ぎてしまうと逆効果です。
気をつけましょう!