よく「ギャップ萌え」という言葉を耳にします。
あなたも好きな俳優さん、アニメキャラクターの「ギャップ」にときめいたことはありませんか。
趣味は映画鑑賞と読書です。
芥川龍之介っていいですよね(小並感)
彼のように、常時眉間にシワを寄せている男性でも、ギャップがあるとときめくものですよね(そうですよね?)。
男女関係なく、相手の仕草や行動などにギャップを感じると強い好意を感じるものです。
俗にいう、グッときたやつですね。
なぜこのようなことが起きるのか、今回は深掘りしていこうと思います。
ギャップ効果
ギャップ効果は「周囲から抱かれていた印象と全く違う印象が上書かれ、後者のイメージによる印象が強く残る」心理状態になることを指します。
つまり、これがよく言う「ギャップ萌え」にあたります。
- 暴走族の男性が、猫に餌をあげている
- 普段はお淑やかな女の子が、足を組んでタバコを吸っている
などなど、良くも悪くも印象にギャップがあると後者の印象を強く残すものです。
普段の評価があまり高くない人が、ここぞの場面で活躍すると一気に評価が良くなるなんてこともあります。
逆に、普段の評価が高い人がちょっとしたところで失敗すると一気に評価も下がり、それ以降の評価までも低く見られてしまうなんてこともあります。
ゲインロス効果
上記のような、一気に評価が変化する効果は別名「ゲインロス効果」とも呼ばれています。
「ゲイン(Gain)」と「ロス(Loss)」、「獲得」と「損失」という言葉が語源です。
ギャップ効果を2つに分類できるのがこのゲインロス効果です。
- 悪い印象から良い印象へ
- ゲイン(獲得)効果
- 良い印象から悪い印象へ
- ロス(損失)効果
ギャップ効果は、ゲインとロスに区別できるんですね。
コントラスト効果
ギャップ効果と似た心理現象にコントラスト効果があります。
2つ以上のものがある場合、1つ目と2つ目に違いがあると、その差が実際よりも大きく感じてしまう心理現象です。
「知覚コントラスト」、「コントラストの原理」、「対比効果」などとも呼ばれます。
人は必ず「何かを比べて判断」します。
何かを比較することで、そのものの程度を判断します。
つまり脳は1つ目のものを基準として考えるということです。
そして2つ目を知ると、比較して度合いを判定します。
固定概念(基準)があってこそのギャップ萌えですね。
コントラスト効果として例えば以下のようなものです。
誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。
- 20度が寒いか暑いかは、沖縄と北海道にいる人で感覚が異なる(前日の気温によっても感覚が異なる)
- 健康でいられることが当たり前か幸せかは、風邪をひいた時と普段の時で変わる。
風邪が治った直後は、健康体が凄くありがたいものに感じる
人に対しても同じように、最初に持った印象と、その次に受けた印象に差があるとギャップを感じ、判定を行う仕組みになっているわけなんですね。
まとめ
ギャップ萌えに関する心理現象のまとめです。
- ギャップ効果
- 「周囲から抱かれていた印象と全く違う印象が上書かれ、後者のイメージによる印象が強く残る」心理状態
- ゲインロス効果
- 一気に評価が、良くも悪くも変化する心理状態。
- ギャップ効果を良い・悪い評価で分けることができる。
- コントラスト効果
- 1つ目と2つ目に違いがあると、その差が実際よりも大きく感じてしまう心理現象
上の3つの心理状態があることによって「ギャップ萌え」が起きることが分かりました。
活用するのも良し、論理的に考えギャップ萌え防ぎに使うのも良しです!
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