年齢を重ねると、仕事のちょっとしたことも忘れてしまいがちになってきます。
20代前半の私でも、先輩社員に質問するときパッと言葉が出ないことも多々あります……。
そんな悩みを持っていたある日、物忘れ対策になる記憶を残す理論があることを知りました。
今回はその理論を、具体的な方法を交えて紹介していきます。
物忘れ対策になる心理学理論とは
心理学者 ケネス・ヒグビーが提唱した、記憶するのに必要なコツを7つに要約した理論のことです。
これが 「ヒグビーの7つの理論(ヒグビー理論)」です。
もはやこれ、世紀の大発見レベルじゃない?
物忘れ対策にも、試験対策にも利用できますよ。
ヒグビーの7つの理論(ヒグビー理論)
有意味化
言葉を丸暗記せず、意味を理解すると覚えやすいです。
例えば、WHOやSEOなどのような略称の意味をちゃんと調べると良いです。
頭文字だけをとった略称は、ちゃんと意味があるので調べてみましょう!
組織化
知識や情報が散在していると分かりにくいため、系統立てて把握すると良いです。
歴史の時代区分、国の特徴で捉えるなどすると覚えやすいです。
物の整理をするときも、関連性のあるものをまとめる感覚に似ています。
連想
新しいことを覚えるとき、すでに覚えている他のことと結びつけると良いです。
年号の語呂合わせや、パッと思い浮かんだ関連してそうな言葉を結びつけると覚えやすいですよ。
視覚化
言葉や記号に映像化されたイメージを結びつけると良いです。
歴史人物の肖像画や、地図記号もイメージしやすいですよね。
よくある「マンガでわかる」シリーズの書籍に需要があるのは、読み進めやすいだけでなく、具体的なイメージをしやすいからだとも言えます。
注意
範囲を絞って注意を対象に向けることで集中力を高めると良いです。
テストの出題範囲や、色線をつけた重要な箇所を重点的にやると良いです。
IT業界であれば、バグ修正の対応範囲をちゃんと見定めて集中すべきところに集中する!
これが重要です!
興味
興味・関心のある好きなものは覚えやすいですよね。
好きな楽曲の歌詞、好きなスポーツのルール、好きなアニメの登場人物と特徴……などなど。
これから始めたいと思っている趣味についても、自発的に調べたりするので記憶に残りやすいです。
フィードバック
実は復習だけでなく、成果を褒めれることも記憶定着に役立つことがわかっています。
授業の復習、自分で小テストを実施して理解しているか確かめることも大切です。
物忘れしないための活用例
えぇ…7つも使いこなしきれないよ……
常時眉間にシワを寄せてしまう人もご心配なく!
正直、7つ全てを使うことはほとんど無理です。
1つか、複数を組み合わせるだけでとても効果的です!
こんな場面で
14時から部署会議があるから、書類の準備しておいて。
10部お願いね。
と言われたとします。
結構な情報量ですが、1と2、「有意味化」と「視覚化」を使ってみましょう。
有意味化
言葉だけで覚えようとしない。意味を整理する。
言葉を聞いて1つ1つ暗記しようとせず、整理しましょう!
→14時〜 会議 10部の書類
視覚化
言葉をイメージに結びつける。
さっき書いた言葉をメモするついでに、簡単なイラストも描いてみましょう!
そうすると覚えなければならないことを視覚的にインプットできるので効果的です。
まとめ
物忘れ対策のために、これらの心理学理論を利用してみるのはいかがでしょうか。
- 有意味化
- 組織化
- 連想
- 視覚化
- 注意
- 興味
- フィードバック
心理学とは結局、脳の仕組みを応用した学問でしかありません。
意外と日常生活で役に立つ理論があるので、ぜひお試しください!