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では、最初に用語を押さえておきましょう。
重要な用語
パッケージ
インストールしたらすぐに利用できる、ソフトウェア自体のことを指しています。
(厳密に言うとミドルウェアと呼びます)
今回でいえば、Apacheに相当するものを指します。
rpm
rpm(red hat package manager)は、RedHat系ディストリビューションのパッケージ管理ツールです。
CentOSはRedHat系のディストリビューションです。
yum
上記の rpmを内包しているパッケージ管理ツールです。
レベルアップしたrpmのようなイメージでOKです。
今回はこちらのyumを使っていきます。
リポジトリ
複数のパッケージを管理するための場所(ディレクトリ)です。
/etc/yum.repos.d/
配下にパッケージのリポジトリ情報が格納されています。
ここにリポジトリ情報がないパッケージは、インストールできません。
追加する必要があります。
しかし、ApacheはCentOSの公式yumリポジトリが提供されているため、yumリポジトリに追加する必要はありません。
CentOSにApacheをインストールする
公式yumリポジトリを確認する
先ほど公式で提供されていると言いましたが、念のため確認しておきましょう。
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yum info httpd |
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Failed to set locale, defaulting to C Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * base: ftp.jaist.ac.jp * extras: ftp.jaist.ac.jp * updates: ftp.jaist.ac.jp Available Packages Name : httpd Arch : x86_64 Version : 2.4.6 Release : 90.el7.centos Size : 2.7 M Repo : base/7/x86_64 Summary : Apache HTTP Server URL : http://httpd.apache.org/ License : ASL 2.0 Description : The Apache HTTP Server is a powerful, efficient, and extensible : web server. |
うん、あるようですね。利用することが出来そうです。
Apacheをインストールする
yumを使ってインストールする際は、以下のような形式です。
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yum [option] install [package] |
ではインストールしていきましょう!
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yum -y install httpd |
-y
は全ての応答に対してyesで回答したものとして実行します。
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Installed: httpd.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos Dependency Installed: apr.x86_64 0:1.4.8-5.el7 apr-util.x86_64 0:1.5.2-6.el7 centos-logos.noarch 0:70.0.6-3.el7.centos httpd-tools.x86_64 0:2.4.6-90.el7.centos mailcap.noarch 0:2.1.41-2.el7 Complete! |
このように出力されたOKです!
エラーが起きた場合のトラブルシューティング
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Failed to set locale, defaulting to C Loaded plugins: fastestmirror You need to be root to perform this command. |
yumコマンドは、root権限が必要な場合があります。
rootユーザで実行してみましょう。
Apacheが入っているか確認する
Apacheのバージョンを確認するコマンドを実行してみましょう。
Apacheが入っていれば、バージョン情報を返却してくれるはずです!
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httpd -v # または httpd -version |
Apacheの状態を確認する
つい先ほどインストールしたばかりなので、活動していないはずですね。
以下のコマンドで確認してみましょう。
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systemctl status httpd.service |
Apacheを起動する
早速起動してみましょう!
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systemctl start httpd.service |
そして、先ほどの状態を確認するコマンドで見てみましょう。
ActiveになっていればOKです!
Apacheの動作確認をする
コマンド上ではApacheが動作していることを確認できましたね。
でも、なんだか実感がない…。
では、実際にサーバにアクセスして、Webサーバとして動作しているか確認してみましょう!
目に見えた方が、実感が湧きますよね。
IPアドレスを確認する
ここからはVagrantで環境構築をした場合の進め方です。
Vagrantを使ったCentOSの環境構築の方法は、こちらを参考にしてください。
exitコマンドで、ゲストOSから抜け出します。
ホストOS上で、Vagrantfileを開きましょう。
Vagrantファイルは、ネットワークなどの設定を行うファイルです。
中段あたりに、以下のような設定があると思います。
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config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10" |
文頭に「#」が付いていると、コメント扱いされている状態なので、「#」を消しましょう。
そうすることで、プライベートIPアドレスに「192.168.33.10」が設定されることになります。
これで一旦OKです。
※もしVagrantを使って複数の仮想環境を構築していた場合、IPアドレスが被らないように注意しましょう。
保存も忘れずに行ってください。Vimなら「:wq」ですね。
Vagrantfileを読み込みし直す
設定ファイルは、基本的に修正を加えても読み込みし直さないと反映されません。
再度読み込ませてあげましょう。
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vagrant reload |
Apacheを確認する
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vagrant ssh |
sudo -s でrootアカウントに切り替える
Apacheを起動
起動していることを確認
Apacheを停止する
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systemctl stop httpd.service |
【補足】DocumentRootの場所
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/etc/httpd/conf/httpd.conf |
このパスのファイルに書かれている、
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# # DocumentRoot: The directory out of which you will serve your # documents. By default, all requests are taken from this directory, but # symbolic links and aliases may be used to point to other locations. # DocumentRoot "/var/www/html" |
このDocumentRootのパスを変更すれば、アクセスした時に最初に使用するディレクトリ(indexページ)を参照することができます。
変更しなくてももちろん問題はないです。