先日、こんなことを耳にしました。
iPhoneの電池って、0%になるまで使わないうちに充電すると寿命が短くなるよ。
ということを耳にしました。
僕もiPadと、MacBookProと、iPhoneを持っているので気になります。
だって急にバッテリー寿命が短くなるとか嫌ですもん。
最近のモバイル端末にはなくてはならない存在の「リチウムイオン電池」。
これについても掘り下げていこうと思います。
リチウムイオン電池とは?
まずは基本を押さえておきましょう。
- 手元にあるスマホのバッテリーは、ほとんどがリチウムイオン電池です。
- 正式名称は「リチウムイオン二次電池」と呼びます。
- ※「リチウムイオン一次電池」もあり、それは使い捨てのものを指します。つまり二次電池は充電式のものを指します(今回はリチウムイオン電池と呼びます)。
wikipediaによると下記のようなことらしいです。
「正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電、放電を行う二次電池」
イオンが移動して充電、放電ができるんやな程度でいいと思います。
僕も理解してないです。
詳しい仕組みは知りません。難しい。
なぜ作られた?
以前まではニッケル電池を使っており、環境負荷の大きい材料から製造されていました。
またパソコンやモバイル端末などの軽量化を図るメーカーの期待に応えるべく、小型軽量の電池を開発しようと生まれたのがリチウムイオン電池です。
また、様々な形状のリチウムイオン電池が開発されているため、幅広い分野で利用されています。
そして電池は、使わずに放置していると自然に放電する「自己放電」という現象が起きます。
この自己放電が少ないのもリチウムイオン電池の良い点です。
以前のニッケル電池の場合、月に25%も放電されていたのに対し、リチウムイオン電池は月に5%しか放電しないことも改良された点です。
リチウムイオン電池の苦手なこと
作られた理由とともにメリットも挙げたので、次は苦手なことを挙げていきましょう。
- 消耗品なので必ず劣化していく、その目安は500回。
- 充電500回が目安でバッテリーの寿命は訪れます。実はこの回数、20%からでも、80%からでも満タン充電に達した回数を指しています。
- 満タン充電するたびに化学反応を起こして充電しているため、電気を蓄えるための資源が消耗されていくのです。
- 充電満タン状態が苦手
- 買ったばかりのスマホの充電が満タンじゃないのはそのためです。
- 温度変化に弱い
- エアコンの効いていない暑い部屋、寒い部屋においておくと寿命が短くなります。
- 過放電に弱い
- 過放電とは要するに「電池を使いすぎること」。スマホは事前に過放電状態になる前に残量を「0%」にして動作を停止させます。ただし0%でも十分に過放電状態に陥っているので注意。
- 放置に弱い
- 充電満タンや、充電が少ない状態で放置すると劣化します。
充電で何を気をつければいい?
先述の苦手なことをさせないように以下のことに気をつけると良さそうです。
- 充電が20%程度になったら充電する!
- 目安の回数が決まっていることと、過放電状態が苦手ということを踏まえて、20%くらいまで消耗した時点で充電し始めるのがベターでしょう。
- 頻繁に充電しない!
- ちょっとしか使っていないのに80%から充電などし始めると、どんどん劣化してしまいます。
- 充電しながら操作しない!
- リチウムイオン電池は熱に弱く、温度変化にも弱いです。そのため、寒いところで充電しながら操作するなんて最悪の状況です。
- 通信処理などによって熱を持ってしまい、端末の気温差は広がるばかり。劣化してしまいますので、気をつけましょう。
【補足】iPhoneの劣化状態を把握する方法
実はiOS11.3から「バッテリー状態」の機能が追加されています。
設定の「バッテリー」項目を選択すると確認することができます。
画像はiOS13での画面です。
よいバッテリー生活をお送りください!