この世の中、「インプット」と「アウトプット」が成立する物事が、多く存在すると感じます。
例えばどんなものがあるだろう。
生物であれば、食べて、排泄する。
プログラムであれば、入力値を受け取り、画面出力する。
(スマホアプリをイメージするといいです)
お勉強であれば、学習し、試験で記憶を頼りに解く。
植物であれば、水分と日光を取り入れ、生育する。
このように、人間だけでなく、多くの物事に共通していると言えます。
私はこの2つの繫がりを「変化」という言葉で抽象化できると考えています。
「諸行無常」という言葉もある通り、
この世の全てのものは常に変わり行くものですね。
このとても重要な「インプット」と「アウトプット」について掘り下げていこうと思います。
インプットとは
先ほども挙げましたが、具体的に以下のようなものが挙げられます。
- 野菜と肉を食べる
- 資格試験のために学習する
- 楽器上達のために、上手な人の演奏動画を見る
- 周囲の人の話を聞く
などなど。
何かを体内に取り込んだり、吸収、そして知識などを蓄積させていくことです。
アウトプットとは
具体的に以下のようなものが挙げられます。
- 毎日、数回排泄する
- 学習したことを資格試験で回答する
- 上手い人の演奏を真似して練習・ライブで演奏する
- 耳にした情報を他の人に共有する
などなど。
自分が持つものを排出したり、提供したりすることですね。
インプットとアウトプットのつながり
先述にもある通りインプットとアウトプットには「変化」という言葉が相応しいです。
何かを勉強したら、何も知らなかった過去の自分から学習した新しい自分へと変化しているはずです。
何かを食べたら、形を変えて排泄しているはずです。
コツコツ練習したら、良い演奏がライブでできるはずです。
コツコツ毎日勉強したら、良い結果が試験結果にも影響するはずです。
薄々気づいている人もいると思いますが、インプットする質によって、アウトプットする質にも影響してきます。
今食べているものがこの身体を作っているのか…。
出来るだけ質の良いものを食べたり、
情報や、技術を得たいですね。
インプットとアウトプットのバランス
ここからは、情報や知識などにフォーカスして話していきましょう。
実はインプットとアウトプットのバランスは、黄金比率があることが分かっています。
実験事例
1917年に、コロンビア大学の心理学者が行なった実験があります。
小学3年生から中学2年生までの学生100名以上に、書物(紳士録)に記された著名人のプロフィールを記憶する実験でした。
そしてグループをいくつかに分けて実験を行いました。
与えられた時間は全て共通(100分)
- Aグループ:暗記20分、暗唱80分
- Bグループ:暗記30分、暗唱70分
- Cグループ:暗記40分、暗唱60分
その結果、Bグループの暗記30分、暗唱70分が一番成績が良かったことがわかっています。
黄金比率
つまり、インプット:アウトプット=3:7が黄金比率だということがわかっています。
え、ということは、読んだ時間の倍近い時間をかけて、アウトプットするってこと?
面倒ですが、黄金比率ですから……。
ただこれを知っておくと、ちょっとアウトプットに対する重要性がわかるかもしれません。
バランスを保つために知っておくべきこと
それは、アウトプットを行うと記憶が定着しやすいということです。
その理由は、アウトプットは運動神経と筋肉を使った記憶「運動性記憶」だからです。
「運動性記憶」とは要するに「体で覚える」ということ。
例えば、歩く動作やキーボードを打って入力する動作、自転車に乗る動作などを急に忘れたことはありますか?
一度体で覚えたものは、多くの神経細胞が働くことで「反射」に近い記憶の定着が起きています。
掛け算の九九も、小学生の頃、口に出して一生懸命覚えようとしていたおかげで、日常で使えているわけです。
したがって、アウトプットは記憶の定着に役立つため、この黄金比率になっていると言えます。
楽器とかも、数年ブランクがあっても弾けたりしますもんね。
まとめ
今回の記事のまとめです。
- インプットの質には気をつける。アウトプットするものの質が変わってくる。
- インプットとアウトプットのバランスを整える。(3:7が黄金比率!)
インプットする質についても、取捨選択が必要になってきます。
特にクリティカルなもの(感染症など生命に関するもの等)は、情報を吟味していきましょう。